ポテトチップスを食べると温暖化が進む?
2020.02.15
こんにちは。 先日ある研修でこんな話がでました。
「ポテトチップスを食べると温暖化が進む」
一見関係性のない「ポテトチップス」と「温暖化」という2つのキーワードですが、実は深いかかわりがあります。
「ポテトチップスを食べる」
→「安価な油【パーム油】が必要」
→「パーム油生産のために熱帯雨林が切り開かれる」
→「CO2を吸収する熱帯雨林が減少」
→「地球温暖化が進む」
このように実は私たちの生活が、地球環境にも深く関係しているのです。
スマトラ島とパーム油
インドネシアスマトラ島は、パーム油の一大生産地です。
世界自然遺産にも登録されている「スマトラの熱帯雨林」。
オランウータンやスマトラゾウ、ラフレシアなど貴重な動植物の生息地でもあります。
ところがスマトラ島のいたるところで、パーム油をとるためのアブラヤシ農園が広がっています。
WWFによると、森林面積が30年前と比較して半数以下に減少しています。
パーム油はアブラヤシの果肉から得られる油脂で、ポテトチップスをはじめとするスナック菓子、チョコレート、石鹸、化粧品などさまざまな製品に使われ、私たち日本人の日常生活にかかせないものとなっています。
日本人は年間1人あたり、約5リットルものパーム油を消費しているのです。
現在、インドネシアは世界最大のパーム油生産国となり、世界の生産量の50%を占めるまでとなりました。しかし今なお過酷な労働環境の中、少ない収益で働いている農家がたくさんいます。また、低い生産性を農地拡大によって補おうと、森林保護地域で違法耕作を行ったり、必要以上に農薬を使用するなど、森林伐採や土壌汚染を引き起こす事例も確認されています。
日本の豊かな生活はインドネシアの人たちの暮らしや自然を犠牲に成り立っているのかもしれません。
私たちに何ができるのか。
今世界では、環境に負担をかけないようにアブラヤシを栽培し、適正価格でアブラヤシを買い取り、製品を作る企業が現れ始めています。
そうした製品には「RSPO」というマークが付けられています。
消費者である私たちが「RSPO商品」を選ぶことは、インドネシアが持続的に発展していくための大きな力になるのです。
パーム油と私たちの暮らしに関しては、WWFのサイトにわかりやすく紹介されています。
まずは知ることから始めませんか?
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