Story
東近江市は近畿最大の耕地面積を誇る地域。鈴鹿山脈から琵琶湖まで森里川湖がつながり、自然と調和のとれた暮らしが今もなお残っています。
かつて春に咲き誇る「菜の花畑」は当たり前の農村風景でしたが、1971年にナタネの輸入が自由化され、その風景は急速に姿を消します。東近江市では、1998年に始まった資源循環の取り組み「菜の花エコプロジェクト」をきっかけに菜の花の栽培を再開。当初はわずか30aほどの規模でしたが、地域に灯火がともるように年々少しずつ面積を増やしてきました。
持続可能な地域を未来へつなぎたい、という想いを背景に、豊かな農地で育った菜種。それを大切に搾って、生まれたのが菜種油『菜ばかり』です。名ばかり、ではなく。ちいさなまちの物語がつまった菜ばかり。
一面菜の花の畑から生まれた、ありのままの油です。
Feature
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- 大切に育てた菜種
- 菜ばかりに使っている菜種は栽培期間中に農薬を使用せず、遺伝子組み換えではない国産の品種です。栽培は東近江市内の農家さんに委託しています。刈取り時期をずらせるように、品種は「ななしきぶ」「キザキノナタネ」「キラキラ銀河」の3種類を主に栽培しています。
- 収穫は6月の梅雨の合間に。地域の刈取りオペレーターさんに協力してもらい、スタッフ総出で受入れ、乾燥調整を行います。仕上げに選別機や唐箕で丁寧に選り分け、袋詰めするところまでが菜種収穫期の作業です。
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- 一番搾りだけを使用
- 搾油前の種の加熱に湯煎の釜を使うことにより、とてもマイルドな味わいが生まれます。温められた菜種は昔ながらの製法である圧搾方式で搾り、「菜ばかり」には一番搾りのみ使用します。
- 圧力だけで丁寧に搾った一滴一滴の、ありのままの風味や栄養をできる限り残すために脱色や脱臭は行なわず、仕上げは濾布・濾紙のみを通すシンプルな濾過を経て一本一本手作業で瓶詰めしています。