- 事業趣旨
- 設 立 趣 旨 書
1、趣旨
今からちょうど20年前。1984年8月。「琵琶湖条例」(滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例)施行4年後のこの年に、滋賀県の呼びかけで「世界湖沼環境会議」が開催されました。
この議会では、4つの国際機関をはじめ海外28カ国からの参加者により熱心な討議が重ねられ、最終日には湖沼の環境保全を世界に呼びかける「琵琶湖宣言」が採択されました。この琵琶湖宣言では、「湖沼は、文明の症状を映す鏡である」という認識のもと、「加速度的に進行する湖沼の環境悪化の大勢に比べれば、現在の努力はまだきわめて不十分といわざるをえない」とし、この会議は「困難な課題に応える重要な第一歩である」と結んでいます。環境の保全と再生を目指し、循環型地域社会の地域モデルといわれるまでになった愛東町での取り組みは、この琵琶湖宣言へのひとつの答えを見つけ出す取り組みでもありました。廃食油の回収にはじまり、せっけんへのリサイクル、軽油代替燃料へのリサイクル、転作田を活用した菜の花栽培、環境学習、観光への活用、地産地消の取り組み。そして、地域の中で問題を解決する。問題を未然に防止する。その方策を、地域が自ら考え、地域自ら行動することによってつくり出す。こうした資源循環の「愛東モデル」は、誰もが取り組め、どの地域でも実施可能な仕組みとして全国に大きな勇気を与えてきました。しかし、狂いはじめた文明の歯車を元に戻ることは容易なことではありません。湖沼に映る文明の症状は、まだ回復の兆しを見せず、環境の保全と再生のためには、琵琶湖は私達にさらにダイナミックな取り組みの必要性を求めています。経済至上主義、利益至上主義の豊かさ追求から、未来世代にも豊かさを持続できる社会作りのためには、これまで愛東町において築いてきた「愛東モデル」をさらに充実させ、その成果を全国に発信することが期待されています。ここに、これまでの取り組み成果に自信を持ちながら、琵琶湖宣言が投げかける「次への一歩」を歩みだすために、私達は、NPO法人「愛のまちエコ倶楽部」を設立し、志を同じくする多くの人々の参加を呼びかけたいと考えます。2、申請に至るまでの経過琵琶湖のせっけん運動から始まった住民のリサイクル活動を契機に、昭和61年から住民と行政の協働による「あいとうリサイクルシステム」を確立し、再資源化の徹底を図ってきました。ここで回収した廃食油を活用するため、平成7年度にはBDF(軽油代替燃料)製造プラントを導入し、精製したBDFを町の公用車等の燃料として活用を始めました。廃食油で車が走る。驚きと同時に、資源環境の新たな形を実感する出来事でした。さらに、平成10年度にはこの循環をより身近に実感できるように、菜の花の栽培から収穫、搾油、食用、そして廃食油の回収からBDF精製という一速の地域内循環モデルとして「イエロー菜の花エコプロジェクト」に取り組んできました。この取り組みは、全国で共感を呼び、多くの地域で取り組みが広がっています。また、平成13年度には健全で持続可能な地域づくりを目指し、「愛東町孫子安心条例(環境基本条例)」が制定され、愛東町の地域づくりの思いが明文化されました。その後の地域新エネルギービジョンや環境行動計画の策定も多くの住民がかかわる中で進めてきました。こうした取り組みを具現化していくことは、次代への責任として私たちに課せられた責務でもあります。そのためにも、これまでの活動を土台に、地域に根を下ろしながら広範囲な住民の参画とさまざまな主体の協働を図っていくことが必要です。このたび、地域内の資源環境を図る施設が整備される機会を捉え、ここを拠点としてより広く住民主体の活動の展開を図るため、設立準備会を設置して特定非営利活動法人の設立を目指してきました。NPO法人「愛のまちエコ倶楽部」
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- 規程
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- 事業報告
- 平成27年度事業報告(pdf)
平成26年度事業報告(pdf)
平成25年度事業報告(pdf)
平成24年度事業報告(pdf)
平成23年度事業報告(pdf) - 決算報告
- 平成27年度活動計算書(pdf)
平成26年度活動計算書(pdf)
平成25年度決算報告(pdf)
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平成23年度決算報告(pdf) - 活動内容